善式|母子で生きる道

僕とオカンと僕とオカン

美容院で満足できた試しがないという話

散髪をしてきた。

 

4年前まで行っていた床屋さんに、4年ぶりに行ってきた。

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アラサーのOLがトリコロールの円柱がクルクル回転している、所謂「床屋」で髪を切ってもらった。

非常に満足をしている。

 

その床屋はちょっとオシャレに木の暖かみがある内装だ。

そして私のオタク心にストッと矢を刺した大きなウルトラセブンのフィギュアや恐竜の人形が外を向いて飾ってある。

これが決め手となって、この床屋に行くようになったのだ。

 

店の中にもヤッターマンの敵キャラであるドロンジョ様・ボヤッキー・トンズラーのフィギュアが。

ガッチガチのフィギュアコレクションという訳ではなく、ふと顔を上げて見ると ちょこん とある。

その感じが可愛らしくて好きだ。

 

40過ぎのおっちゃん(というほど老けていないが)がちょいちょい話しかけてきてくれて、楽しい時間だった。

 

一枚の画像をスマホで見せて「こんな感じで」とお願いすると、とても良い感じに仕上げてくれた。

 

すばらしい。

 

 

 

4年ぶりに、と先述したが、その空白の4年間どこで髪を切ってもらっていたかと言うと、会社の近くにできた美容院である。

 

奇抜な色の服装で駅近くで声かけ営業をしていたのに捕まったのが最初だ。

 

今まで行っていた床屋は気に入っているのだが、家からやや遠い。

会社の近くであれば仕事帰りに行けるから便利ではないかと当時常々思っていた。

 

髪も伸びていたので誘われるまま行ってみると、同い年くらいの女の子が切ってくれた。

普段同年代の人と話さないから会話の感覚がわからない私はかなり緊張していた。

 

美容師の女の子は大分フランクで、徐々に話も楽しくなってきた。

同い年であることが判明して、敬語とタメ口が混ざった妙な会話になっていたように思う。

 

担当してくれた子は腕も良く、マッサージも上手かった。

聞くと指圧の方の資格を取っているらしい。

 

なぁなぁで生きている私は、同い年でバリバリ活躍している人を見て衝撃を受けた。

そういえばこないだ行った耳鼻科の看護師さんも同い年って言ってた。

あぁ、ごめんなさい!年中テキトーな大学生スタイルで会社行って寝転がりながら図面見ててごめんなさい!

(服装髪型髪色自由・図面がデカくて床に広げるしかない)

 

そしてカットもブローも無事に終わり、お会計の時。

 

次の予約を取らされる。

目ん玉飛び出るほどの美容シャンプーを買わされかける。

実は今日担当してくれた女の子は他支店の子なので次からは他の人。

 

しまった・・・。

ヤバいところだったかもしれん・・・。

 

次回予約は負の連鎖。

万単位のシャンプーと美容液の営業は毎回。

次の担当は希望に沿ってくれない下手くそな店長。

 

そして精神的にくる「創始者崇拝」

 

結構大きな会社に属している美容院だったらしく、その会長を神様かのように語る。

 

知らんがな。

ただのジジイやがな。

 

そのジジイが開発した高い美容液の話はもういい!

こちらの給料日や、ありもしないボーナスを待たないで欲しい。

 

というのを「次こそは」とアホな考えで4年間。

 

何故、すぐに離れなかったのか。

自分も自分でバカだとは思うが、別の美容院を探すのが手間だったのだ。

 

そして何より、毎日のように駅前で呼び込みをしているからだ。

これを避けるのは非常に厳しく、呼び込みに来ていれば絶対に顔を合わせることになる。

 

お互いを認識すれば声を掛けられてしまう為、目が合う前に走るorコソコソと移動し駅に入り込まなければならない。

 

疲れてるのに仕事帰りに無駄な労力を使わすな。

 

 

 

そしてそこを離れることになったきっかけは10月の事。

 

とあるキャラクターに憧れて、ショートヘアなんだけどサイドは長くする という髪型にしたかった私は、担当である店長に画像を見せてお願いし、何ヶ月もかけてサイドの髪を伸ばしていた。

 

あいもかわらず店長は下手くそで、襟元の髪をバツンッと横一直線に切ってしまう。

それでも横の髪さえ伸びるまではーと、修正は家に帰ってからオカンに頼んで我慢していた。

 

しかし今年の10月。

同じようにお願いしたにもかかわらずサイドの髪を切ってしまったのだ。

やっと肩より長くなった髪がアゴのラインまで短くなった。

 

私はその場では何も言わなかった。

そっと、離れることにした。

 

もちろんその時も次回予約をした。

 

そして予約の日の前日に「残業で行けなくなった」と断りの電話を入れた。

 

髪を切りに行く度に「仕事はどうですかー?」と聞かれるが、私の勤めている会社(土木系の会社は大体同じだと思うが)秋頃から年度末まで非常に忙しい。

その事をいつも言っている。

 

春なら「やーっと一息ですよ」

夏なら「今は暇ですねぇ」

秋なら「そろそろ忙しくなりますね」

冬は「残業の隙間に来ました」

 

その事を美容師も知っている。

「次いつ行けるか分からないんですー。行けそうなら電話しますー」

で通話終了。

 

最初からこれで良かったのだが、これからは仕事帰りに捕まらないようコソコソすることになる。

面倒くさいなぁ。

 

 

 

この美容院だけではない。

 

昔「有名なオシャレな美容院」と噂のところに就活用の写真のためにオカンに行かされた美容院でのこと。

 

大抵、髪を切ってもらう時は身体をグルッと覆う大きなエプロンをするだろう。

その美容院でも普通にエプロンをした。

 

不必要だろうと言うほど複数の美容師に囲まれて、髪型・メイク・服装などを聞かれ呆然としていた。

 

ごちゃごちゃとした雰囲気の中で髪を切ってもらい、家に帰ると、なんだか襟元に違和感。

 

上から、

髪の毛→首→髪の毛→背中

となっていた。

 

つまり、襟元の髪の毛が一部エプロンの中に入っていて、そこだけ切られる事なく残っていたのだ。

 

切ってる最中は気づかなかったとしても、エプロンを外した時に気づかないものだろうか。

 

それとも気づきながらも面倒くさくて何も対処をしなかったのだろうか。

 

結局オカンにその部分を切ってもらった。

お金もったいないから最初からオカン切ってくれやー、と思うのは当然だ。

 

メイクもメイクで気持ち悪いくらいに濃い。

写真うつりを良くするためには、ある程度濃い方がいい(レフ板等で白くなるから)のだがメイク系の専門学校独特の色使いというか・・・

一般的ではないメイク。

 

案の定怖い写真が出来上がり、今日の一連の無駄時間は何だったのかと親子で疲弊したのだった。

 

 

 

もう一件。最後に挙げるとすれば、中学になって「弟が入っていた野球部の先輩の家」である美容室。

 

スマホどころか携帯電話なんて当時の中学生は持っていないような時代。

 

初回だけオカンに連れて行ってもらったが、次回からはひとりで行くことになった。

 

髪を切ってもらおうと突然押し掛けると美容室の2階にある自宅からバタバタと降りて来る。

 

「電話してくれると助かる」と言われ、さもありなん、と電話番号を教えてもらった。

 

 ところがいざ予約を取ろうと家の電話機で掛けてみても繋がらない。

近所なので結構な頻度で通りかかるが閉店した様子でもない。

 

電話予約とはいったい何だったのか。

当然その美容室には行かなくなった。

 

 

 

そんなこんながあれば美容院に行こうという気もなくなる。

 

たまたま私が運が悪かっただけで、他にも美容院なんかたくさんある。

家の近所にも激戦区かというほどある。

 

つまり多すぎて「ここだ」というお店がわからないのだ。

ネットによる口コミもサクラが多い。

どれだけ評価されていようとも、行って経験をしていなければ☆は0のまま

 

そうともなればオッサンまみれの床屋に行った方が無難だという結論を出したアラサーOL(ショートヘアに限る)である。