善式|母子で生きる道

僕とオカンと僕とオカン

市外局番099(鹿児島)からの電話

ある日、オカンのスマホに不在着信が入っていた。

 

私が仕事から帰ると「見てー」とスマホを向けて来るオカン。

面白い画像でもあったのかと覗き込むと、ただの着信履歴。

 

なんやねん。と思いつつ見ると「090」でも「080」でもない「099」から始まる電話番号。

 

どっかの市外局番かな?と思って検索してみると、どうやら鹿児島の市外局番のようだ。

 

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 ※この記事は「鹿児島県民がどうだ」と言っているわけではありませんのであしからず。

 

 

「鹿児島?特に知り合いはおらんよなぁ?」

「うんー」

「あれは?ほら、前に行ったホテル」

「あぁ霧島の?調べてみるかー」

 

なんて、話しながらそのホテルのサイトを見ても番号が違う。

そのホテル以外に心当たりが全くない。

 

鹿児島で思い当たるのは黒豚・砂風呂・桜島くらいしかないようなオカンに何の用事があって掛けてきたのか。

怖さしかない。

 

もうわからないから無視しよ。

無視無視。

で、その日は終わった。

 

 

 

次の日。

今度は私のスマホに「099」から始まる電話が掛かってきた。

しかしオカンの履歴の番号とは市外局番以下が違う

 

たまたまスマホを手に持った状態の時に掛かってきたので、怖いながら電話に出た。

 

相手「サコダ様のお電話でしょうか?」

 

男性の声だ。

老けてはいないが、めちゃくちゃ若いわけでもない。

20~30代の声。っぽい。

 

私の苗字はサコダではないので「違いますけど?」と答えると、「あ、間違えました。失礼しましたー」と言って電話は切れた。

 

これだけだと普通の間違い電話だ。

普段でもたまにある。

 

オカンのスマホの不在着信がなければ。

 

 

相手は名乗らなかったので何者かは分からない。

 

仕事中だったが、ヒエッとしたので即刻LINEでオカンに報告。 

ふたりでヒエッ。

(||゚Д゚)ヒエッ!(゚Д゚||)

 

 

電話番号で検索してみても、コレっぽいという決定的な情報は出てこず。

もしなんらかの企業だったら電話番号くらいは出て来るだろうし・・・。

 

 

今度もし心当たりのない「099」から電話が掛かってきたら、

「はい、サコダです」

or

「手当たり次第に電話しよるん?」

のどっちで受け答えする?

 

 

などと笑い話にしながらその日は終えた。

 

きっともう掛かってくることはないだろうが。

 

サコダさん。気をつけなはれや・・・

美容院で満足できた試しがないという話

散髪をしてきた。

 

4年前まで行っていた床屋さんに、4年ぶりに行ってきた。

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アラサーのOLがトリコロールの円柱がクルクル回転している、所謂「床屋」で髪を切ってもらった。

非常に満足をしている。

 

その床屋はちょっとオシャレに木の暖かみがある内装だ。

そして私のオタク心にストッと矢を刺した大きなウルトラセブンのフィギュアや恐竜の人形が外を向いて飾ってある。

これが決め手となって、この床屋に行くようになったのだ。

 

店の中にもヤッターマンの敵キャラであるドロンジョ様・ボヤッキー・トンズラーのフィギュアが。

ガッチガチのフィギュアコレクションという訳ではなく、ふと顔を上げて見ると ちょこん とある。

その感じが可愛らしくて好きだ。

 

40過ぎのおっちゃん(というほど老けていないが)がちょいちょい話しかけてきてくれて、楽しい時間だった。

 

一枚の画像をスマホで見せて「こんな感じで」とお願いすると、とても良い感じに仕上げてくれた。

 

すばらしい。

 

 

 

4年ぶりに、と先述したが、その空白の4年間どこで髪を切ってもらっていたかと言うと、会社の近くにできた美容院である。

 

奇抜な色の服装で駅近くで声かけ営業をしていたのに捕まったのが最初だ。

 

今まで行っていた床屋は気に入っているのだが、家からやや遠い。

会社の近くであれば仕事帰りに行けるから便利ではないかと当時常々思っていた。

 

髪も伸びていたので誘われるまま行ってみると、同い年くらいの女の子が切ってくれた。

普段同年代の人と話さないから会話の感覚がわからない私はかなり緊張していた。

 

美容師の女の子は大分フランクで、徐々に話も楽しくなってきた。

同い年であることが判明して、敬語とタメ口が混ざった妙な会話になっていたように思う。

 

担当してくれた子は腕も良く、マッサージも上手かった。

聞くと指圧の方の資格を取っているらしい。

 

なぁなぁで生きている私は、同い年でバリバリ活躍している人を見て衝撃を受けた。

そういえばこないだ行った耳鼻科の看護師さんも同い年って言ってた。

あぁ、ごめんなさい!年中テキトーな大学生スタイルで会社行って寝転がりながら図面見ててごめんなさい!

(服装髪型髪色自由・図面がデカくて床に広げるしかない)

 

そしてカットもブローも無事に終わり、お会計の時。

 

次の予約を取らされる。

目ん玉飛び出るほどの美容シャンプーを買わされかける。

実は今日担当してくれた女の子は他支店の子なので次からは他の人。

 

しまった・・・。

ヤバいところだったかもしれん・・・。

 

次回予約は負の連鎖。

万単位のシャンプーと美容液の営業は毎回。

次の担当は希望に沿ってくれない下手くそな店長。

 

そして精神的にくる「創始者崇拝」

 

結構大きな会社に属している美容院だったらしく、その会長を神様かのように語る。

 

知らんがな。

ただのジジイやがな。

 

そのジジイが開発した高い美容液の話はもういい!

こちらの給料日や、ありもしないボーナスを待たないで欲しい。

 

というのを「次こそは」とアホな考えで4年間。

 

何故、すぐに離れなかったのか。

自分も自分でバカだとは思うが、別の美容院を探すのが手間だったのだ。

 

そして何より、毎日のように駅前で呼び込みをしているからだ。

これを避けるのは非常に厳しく、呼び込みに来ていれば絶対に顔を合わせることになる。

 

お互いを認識すれば声を掛けられてしまう為、目が合う前に走るorコソコソと移動し駅に入り込まなければならない。

 

疲れてるのに仕事帰りに無駄な労力を使わすな。

 

 

 

そしてそこを離れることになったきっかけは10月の事。

 

とあるキャラクターに憧れて、ショートヘアなんだけどサイドは長くする という髪型にしたかった私は、担当である店長に画像を見せてお願いし、何ヶ月もかけてサイドの髪を伸ばしていた。

 

あいもかわらず店長は下手くそで、襟元の髪をバツンッと横一直線に切ってしまう。

それでも横の髪さえ伸びるまではーと、修正は家に帰ってからオカンに頼んで我慢していた。

 

しかし今年の10月。

同じようにお願いしたにもかかわらずサイドの髪を切ってしまったのだ。

やっと肩より長くなった髪がアゴのラインまで短くなった。

 

私はその場では何も言わなかった。

そっと、離れることにした。

 

もちろんその時も次回予約をした。

 

そして予約の日の前日に「残業で行けなくなった」と断りの電話を入れた。

 

髪を切りに行く度に「仕事はどうですかー?」と聞かれるが、私の勤めている会社(土木系の会社は大体同じだと思うが)秋頃から年度末まで非常に忙しい。

その事をいつも言っている。

 

春なら「やーっと一息ですよ」

夏なら「今は暇ですねぇ」

秋なら「そろそろ忙しくなりますね」

冬は「残業の隙間に来ました」

 

その事を美容師も知っている。

「次いつ行けるか分からないんですー。行けそうなら電話しますー」

で通話終了。

 

最初からこれで良かったのだが、これからは仕事帰りに捕まらないようコソコソすることになる。

面倒くさいなぁ。

 

 

 

この美容院だけではない。

 

昔「有名なオシャレな美容院」と噂のところに就活用の写真のためにオカンに行かされた美容院でのこと。

 

大抵、髪を切ってもらう時は身体をグルッと覆う大きなエプロンをするだろう。

その美容院でも普通にエプロンをした。

 

不必要だろうと言うほど複数の美容師に囲まれて、髪型・メイク・服装などを聞かれ呆然としていた。

 

ごちゃごちゃとした雰囲気の中で髪を切ってもらい、家に帰ると、なんだか襟元に違和感。

 

上から、

髪の毛→首→髪の毛→背中

となっていた。

 

つまり、襟元の髪の毛が一部エプロンの中に入っていて、そこだけ切られる事なく残っていたのだ。

 

切ってる最中は気づかなかったとしても、エプロンを外した時に気づかないものだろうか。

 

それとも気づきながらも面倒くさくて何も対処をしなかったのだろうか。

 

結局オカンにその部分を切ってもらった。

お金もったいないから最初からオカン切ってくれやー、と思うのは当然だ。

 

メイクもメイクで気持ち悪いくらいに濃い。

写真うつりを良くするためには、ある程度濃い方がいい(レフ板等で白くなるから)のだがメイク系の専門学校独特の色使いというか・・・

一般的ではないメイク。

 

案の定怖い写真が出来上がり、今日の一連の無駄時間は何だったのかと親子で疲弊したのだった。

 

 

 

もう一件。最後に挙げるとすれば、中学になって「弟が入っていた野球部の先輩の家」である美容室。

 

スマホどころか携帯電話なんて当時の中学生は持っていないような時代。

 

初回だけオカンに連れて行ってもらったが、次回からはひとりで行くことになった。

 

髪を切ってもらおうと突然押し掛けると美容室の2階にある自宅からバタバタと降りて来る。

 

「電話してくれると助かる」と言われ、さもありなん、と電話番号を教えてもらった。

 

 ところがいざ予約を取ろうと家の電話機で掛けてみても繋がらない。

近所なので結構な頻度で通りかかるが閉店した様子でもない。

 

電話予約とはいったい何だったのか。

当然その美容室には行かなくなった。

 

 

 

そんなこんながあれば美容院に行こうという気もなくなる。

 

たまたま私が運が悪かっただけで、他にも美容院なんかたくさんある。

家の近所にも激戦区かというほどある。

 

つまり多すぎて「ここだ」というお店がわからないのだ。

ネットによる口コミもサクラが多い。

どれだけ評価されていようとも、行って経験をしていなければ☆は0のまま

 

そうともなればオッサンまみれの床屋に行った方が無難だという結論を出したアラサーOL(ショートヘアに限る)である。

会社員なのにボッチすぎてついに・・・

私は普段会社員として平日は毎日会社に行っています。

(○´∀`)ノ゙

 

駅まで歩いて、電車に乗って、地下鉄に乗り換えて、駅から会社へ。

 

土木系の会社ですが、私は内業。

おもにパソコンを使った業務、そして図面を取り扱っています。

 

小規模な個人会社なので人数も10人程度。

事務のおばちゃん以外の人は現場に出ることもしばしば。

 

基本的に会社に人がいません。

 

そして私が配属されている電算室には、私ひとり。

配属者1名。

 

普通に周りに人がいません。

 

さみしい 。゜(ノω・`)゜。

 

 

身体を動かすために通っている区の体育館でもひとりです。

友達と一緒に行っているわけでもないので、黙々とひとりで筋トレをしています。

 

人に突然話しかけたり、話しかけられたりもしません。

 

コミュニケーションを取りに行っているわけじゃないので当たり前なんですけども。

 

ああいうところで見知らぬ人に話しかけて親しくなるというビジョンが浮かばない。

そんなことしたら不審者確定じゃないですか?

アレはそこそこお年を召した方の特別なワザか何かなのではないかと。

 

 

 

そして先日、あまりのボッチ(ひとりぼっち)さに、恐ろしいことが起きました・・・

 

 

 

「あ、この話、前にしたかな?」

 

って思ったんです。

 

別に普通のことですよね。

誰かと話してて、昔自身に起きた衝撃的な話をもう一回話しちゃう。

そのくらい衝撃的だったから何度も話しちゃうーっていう、よくある話です。

 

でも、日頃誰とも話をしない私が、以前誰と話をしたと言うのでしょう。

 

思い返してみても、ここ最近「自身に起きた衝撃的な事」を話すような相手と出会いもしなければ連絡も取っていないというのに。

 

おかしい。

誰と話をしたんだろう。

 

 

そしてハッとしたんです。

 

 

「前に話したかな?」って思った私の今の会話相手は?

 

いるわけないんです。

だって今どころか、ここ最近会話が出来るような人に出会いもしなければ連絡も(略

 

怖い怖い怖い((((;゚Д゚)))))))

 

 

私は勝手に脳内で誰かと話していることにしていた のです。

今、そして以前、誰かと楽しく談笑しているらしいのです。

 

寂しさが極まると、いもしない人間を作り出してしまう・・・

小説や漫画のキャラクターを創り出すのとは全く違います。

ただただ恐ろしいばかりです・・・

 

 

友達とかいたら違うんでしょうか。

少なくとも脳内で創り出すことはしないでしょうね。

 

 

ていうか、

そもそも「自身に起きた衝撃的な事」って一体いつ起きた何なんでしょうね?

 

書き続けることが難しすぎた天邪鬼へ

鉛筆でもキーボードでも、文章を書き続けることが苦手。

 

妄想して、ほんの1シーンだけを書くのは昔から好きで、何人ものキャラクターを脳内に作っていた。

 

でも続かない。

1シーンでも、それが続けば物語になる。

でも続かない。

キャラクターは消えていく。

 

黒歴史」になったとしても残すことはできないかなぁ?

続けることはできないのかなぁ?

 

書き続けることはできないのかな。

 

 

30年近く生きてきてなんとなくわかった性格。

結構な「天邪鬼」であること。

 

他人に「できない」と断言されたものを意地でもやり通すこと。

 

土木系会社のPC担当でありながら文系出身のためか「資格なんか取らないだろう」「取れないだろう」と思われていたのが癪で、半年く自力で勉強して国家資格取ってやった。

 

本気で痩せたくてパーソナルジム行って、親に「あんたには無理だ」と言われていた大会に出場するまで絞った。

 

 

才能なんか微塵もない。

でも人をびっくりさせたいがために努力をした。

 

なのに自分発端で自分の趣味で書きたい文章を書き続けることができない。

誰にも「お前にはできない」なんて言われるわけもないことだ。

 

ただの承認欲求の塊だ。

他人に褒められたりしない。

他人に関心を持ってもらえない。

 

続かないのは当たり前。

 

できないのは当たり前。

 

お前にできるわけがない。